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Side Story-001 芥川龍之介「孤独地獄」撮影裏話

ゴールデンバット

現在、カットノベルアワードに出品をしている、芥川龍之介原作の「孤独地獄」。 映像の冒頭に麦藁帽子を被って登場するのが、大槻純平さん演じる「芥川龍之介」です。


芥川龍之介の生涯は短く、1927年7月24日に睡眠薬を大量に摂取し、この世を去ります。満35歳の生涯でした。


私は個人的に芥川作品の大ファンで、なかでも「煙草と悪魔」(1916年)「蜜柑」(1919年)「トロッコ」(1922年) が大好きで、何度も繰り返し読んだ作品でした。


今回「孤独地獄」を映像化するにあたり、低予算ながら可能な範囲で本物の芥川龍之介像に 近づける努力をしました。そのうちの一つが「煙草」です。


芥川が愛用していた煙草が「ゴールデンバット」だと知り、タバコ屋で「ゴールデンバット」を購入して、 大槻さんに実際に吸って頂きました。


当然のことながら、芥川が吸っていた当時そのままのものではないのですが、ノンフィルターの煙草である 「ゴールデンバット」を吸った大槻さんの感想は「辛い!」の一言でした。


麦藁帽子を被り、煙草をプカプカふかしているだけのシーンに40分以上も費やし、テイクもかなり重ねました。 そのたびにライターではなく、マッチをすり、タバコを吸って頂いた、大槻さんに感謝です。


ちなみに、冒頭の大槻さんの顔にあたっているライトを操作して頂いたのは、津藤役で出演して頂いた市川源さんです。

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